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サイレントピアノ(消音ユニット付きピアノ)は夜でも演奏できる?

電子ピアノ・ハイブリッドピアノの購入を考えているという方の多くは、
近隣への騒音について配慮せざるをえない住宅環境である場合がほとんどでしょう。
この場合、もう一つの選択肢として考えられるのが、サイレントピアノ(消音ユニット付きピアノ)。

アコースティックピアノと電子ピアノの、2つの要素をあわせもっているという点で、広い意味ではいわゆるハイブリッドピアノともいえるサイレントピアノ。もっとも大きなメリットは言うまでもなくサイレント機能をオフにすれば、いつでも通常のアコースティックピアノとして演奏可能な点です。

サイレント機能を使わない状態では、張られている弦をハンマーアクションによって叩き、音を出すわけですから、鍵盤タッチも音質も通常のアコースティックピアノと同じですから、本格的にピアノを弾きたい方、実際に弦が振動して生まれるピアノの響きにこだわる方でも納得できるものといえます。

サイレント機能をオンにして、ヘッドフォンなどを利用することで近隣への騒音が気になる夜でも演奏できるわけですが、この場合に注意が必要なのは、まったく音や振動が出ないというわけではない点です。

ピアノ演奏は鍵盤を押さえるというよりも、叩くことに近いニュアンスで演奏します。 いくらサイレントピアノでも、この鍵盤を叩くことで発生する音や振動までは、消音することはできません。これはサイレントピアノだけでなく、電子ピアノ、ハイブリッドピアノについても同じことがいえる部分で、騒音を抑えるためにこれらのピアノの購入を検討している方は、しっかりと検討しておかなければなりません。

階下への騒音防止には消音用の防振マットなど

一軒家で近隣への騒音を気にしている場合なら、演奏することによる振動が近隣まで響いてしまうことはあまりありませんが、マンションやアパートなどの集合住宅で、階下への騒音が気になる場合には、演奏することによる振動については細心の注意が必要となってきます。

振動は想像以上に階下に響いてしまうものです。ピアノを設置する段階から、カーペットなどを敷く。もしくは消音効果が期待できる防振マットを敷くなどの方法で、振動による騒音をある程度抑えることができます。

お手持ちのピアノに消音ユニットを取り付ける(消音ユニットの後付け)

近隣への騒音対策のために、ピアノを買い替えるという場合、今お持ちのピアノに消音ユニットを取り付けるという選択肢もあります。

ヤマハから後付けの消音ユニットが発売されたのが1999年。このころの消音ユニットは鍵盤タッチが変わってしまったり、細かなニュアンスを表現しにくかったりと、それなりの完成度だったといえますが、近年の消音ユニットでは鍵盤タッチの影響もごくわずかで、打鍵ニュアンスの表現力もかなり良くなってきています。

ユニット自体のグレードにもよりますが定価で15万円前後、取り付け費用が4万円前後となっていて、およそ20万円前後でお手持ちのピアノをサイレントピアノ化することができます。

買い替えることを考えるよりはリーズナブルな選択肢だといえる金額で消音ユニットの後付けができるわけです。

消音ユニットの取り付け時には調律、調整などのメンテナンスが必須

消音ユニットを取り付ける際には、調律や調整などを行いピアノ本体の状態を良い状態にメンテナンスすることが必須といえます。古いピアノなどではハンマーアクション部などが経年変化によって劣化してしまっている場合も多く、この場合元々の鍵盤タッチが失われてしまっていることも少なくありません。

ピアノの状態によっては、追加で数万円などの費用が必要となってきますが、 こういったメンテナンスを施すことで、実際の生ピアノ時のタッチと、消音時のタッチとの整合性を高めることにもつながります。

消音ユニットは取り付け方によっても、鍵盤タッチや弾き心地に大きな違いが現れるパーツです。こういったメンテナンスを含めて信頼できる業者に取り付けてもらうことをお勧めします。最も間違いがないのがメーカーによる取り付けだといっていいでしょう。

サイレントピアノの買取価格はどれくらい?

通常のピアノに付加価値がついているともいえるサイレントピアノ。もしも売りたい場合にはピアノ買取査定でも高い査定価格が期待できるのでしょうか?

結論からいいますと、それほど大きな付加価値は期待できません。サイレントピアノの消音機能は、いわゆる電子ピアノと同じように電子機器、その寿命はおよそ10年前後といえます。さらに新しい技術がどんどん開発されているので、数年前の消音機能でも市場価値が大きく下落してしまう性質のものです。

最新モデルはともかく、サイレントピアノ、ましてや後付けの消音ユニットがついているからといって、高い査定額が期待できるというものではないといっていいでしょう。